「何かを食べているのでしょうか。クマ2頭が確認できます」(吉村直人記者)
「緊急銃猟」に至るまでの経緯
札幌市西区西野8条9丁目の「西野すみれ公園」で、10月23日午前8時20分ごろクマ2頭が目撃された。
体長はいずれも約1メートルで、子グマとみられる。
その後、2頭は現場に居座り続けたため、札幌市は市民に緊急の危険があるとして、自治体の判断で発砲できる「緊急銃猟」を行うと発表した。

周囲の対応
付近は住宅街で、約400メートル先には学校もある。
発砲に備え、午前9時40分から通行制限や避難誘導が行われた。
しかし――

緊急銃猟の解除
「緊急銃猟の解除を受けて、ハンターたちが山から下りてきます」(吉村直人記者)
クマが山林に立ち去ったため、午前10時15分に解除した。

不安を募らせる住民
付近の住民は。
「市街地だと流れ弾の問題が出てくると思う」(付近の住民)

相次ぐクマ出没に対して市は
「緊急銃猟」が実施されていれば全国では5例目、北海道では初めてとなる事例だった。
クマの出没が相次ぐ中、「緊急銃猟」が実際に行われるケースも十分に考えられる。
この公園の周辺では前日にも、子グマとみられる2頭が目撃されている。
「ヒグマがまた2頭出没することは十分に考えられる。その時には同じように注意の呼びかけに応じてほしい」(札幌市環境共生担当課 坂田一人課長)

中央区でも――
札幌市街地では中央区宮の森4条11丁目でも、23日朝に住宅のすぐ近くでクマが出没した。

このため、当面の間「宮の森4条緑地」が閉鎖され立ち入り禁止となっている。
