中越地震から10月23日で21年。時間の経過とともに地震を経験していない世代が増えています。

こうした中23日、新潟県小千谷市の小学校で児童が配膳していたのは“防災給食”です。

災害時の食事環境を知り、どのような備えが必要か考えてもらおうと行われたもので、乾物や缶詰、魚肉ソーセージなどの備蓄できる食品のほか、中越地震の炊き出しで多くの人を温めたという豚汁も提供されました。その味は…

【児童】
「缶詰だと今気づいた。とてもおいしい」

【児童】
「いつもと材料が違うけど、シンプルなもので作られていておいしい」

中越地震を経験していない児童たちですが、給食を通じ備えの意識の大切さを学んだようです。

【児童】
「缶詰とかを用意して、お母さんたちと災害が起きた時にどうするか話し合って決めたい」

【児童】
「家に缶詰とか水を常備しておくのがいい。地震のことをたまに考えながら生活したい」

また、この日は宮崎悦男市長も児童とともに防災給食を試食。

近所の人やボランティアなどと支え合いながら過ごした当時の状況を振り返り、人とのつながりを大切にして、自分や周りの人を守れるようになってほしいと伝えました。

【小千谷市 宮崎悦男 市長】
「当時のことを思い出しながら食べた。こういった経験を子どもたちがすることによって、社会人になってからも、いざという時の防災意識の向上につなげてもらいたい」

中越地震から21年。当時を知らない世代が増える中、様々な形で教訓を未来につないでいこうと取り組みが続いています。

NST新潟総合テレビ
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