原発再稼働をめぐる動きが進む中、新潟県内では柏崎刈羽原発で地震との複合災害が起きた想定で対応力の向上を図る訓練が行われました。

訓練は柏崎市と刈羽村で震度6強を観測する地震により運転中の柏崎刈羽原発6号機が自動停止し炉心の冷却機能が一部喪失した想定で、関係機関が連携し実施されました。

県庁では災害対策本部の運営訓練が行われ、県や国・東京電力などの約260人が参加しました。

【訓練】
「柏崎市椎谷地区で孤立をしている。そこが、いま避難ができない状態」

今年の訓練は地震により道路が寸断され、孤立地域が発生し避難方法の調整をする必要が生じるなど想定を複雑化。

【齋藤正昂アナウンサー】
「ほかの部局からの情報など刻々とリアルタイムで変化する状況に合わせて、ホワイトボードで情報を共有するなどして訓練が行われています」

市町村や関係機関との連絡を取らなければいけない場面を増やしたといいます。

【訓練】
「自衛隊の高機動車という悪路でも走れる車がある。それなら通れるということで、西山総合体育館に、まずここの方を高機動車等で避難してもらう」

訓練では各班が確認した内容をとりまとめ、柏崎刈羽原発の全面緊急事態に備えた対応を知事に報告するまでの一連の手順を確認しました。

【花角知事】
「それぞれの機関が役割を連携しながら発揮できるように、対応力を上げていく努力を続けていかなければならないと改めて感じた」

11月には複合災害を想定した住民の避難訓練などが行われる予定です。

NST新潟総合テレビ
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