富山市のホテルで利用客50人余りが食中毒に集団感染していたことがわかり、市はこのホテルを23日から飲食営業を停止する措置をとりました。

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集団食中毒があったのは、富山市田刈屋のホテル草津で、富山市によりますと、今月11日にこのホテルで夕食を食べた県外からの利用客が腹痛や下痢などの症状を訴えました。

患者は長野県や福井県、埼玉県から訪れた4つのグループの10代から50代までの男性あわせて54人で重症患者はいないということです。

食中毒の原因となったのは大腸菌の一種である腸管凝集付着性大腸菌で、市はこのホテルを23日から3日間飲食の提供を停止とする措置を取りました。

市によりますと、腸管凝集付着性大腸菌は開発途上国などで乳幼児が発症する下痢の原因菌として知られていて、国内では海外から帰国した人だけでなく、乳幼児下痢症や食中毒などの集団感染でも検出されています。

生野菜や未加熱の肉や魚介類、未消毒の水が原因となるケースがあるということです。

富山テレビ
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