会社の経営などを引き継ぐ事業承継についてのセミナーが、23日八代市で開かれました。
経営者を前に講演を行ったのはタレントで実業家のスザンヌさん。
熊本市の老舗旅館を承継した自身の経験をもとに語りました。
これは少子高齢化など社会構造の変化により黒字の企業が廃業するに至るなど社会問題化している中小企業の事業承継について、経営者や後継者に考えを深めるきっかけにしてもらおうと、日本M&Aセンターが全国各地で開いているものです。
23日八代市で開かれたセミナーには、県南地域の経営者など約120人が参加。
熊本市西区河内町の老舗旅館を引き継ぎ、去年12月からカフェや宿泊施設を順次リノベーションオープンさせたタレントで実業家のスザンヌさんが登場し、トークショーが開かれました。
スザンヌさんは事業を引き継ぐまでの経緯や屋根の補修など、オープンまでに多額の費用が掛かったことなど苦労した話も紹介した上で、旅館事業を継いだ思いについて
次のように語りました。
【スザンヌさん】
「経営したくても後継者がいなくて悩まれている方もたくさんいるだろうし、それを担うお手伝いができればということで〈熊本に恩返しがしたい〉ということで頑張りました」
また、スザンヌさんは「事業承継する際は事業を継ぎたい、引き継いでほしい、どちらの立場の人もしっかり相談することが大切」と話していました。