不祥事が続く福岡県警で今度は捜査1課の幹部の男が地下鉄で女性の下半身を盗撮した疑いで書類送検されました。
盗撮の疑いで書類送検されたのは、県警捜査1課で検視官室長を務めている警視の男(51)です。
監察官室によりますと検視官室長は6月13日、福岡市地下鉄空港線の列車内で座席に座っていた女子大学生(当時10代)のスカート内を撮影しようとスマートフォンを差し向けたほか、6月15日にも同様の手口でアルバイトの女性(当時20代)のスカートの中を撮影した疑いです。
同じ月に、県警本部の庁舎内で「スマホで容姿を撮影されたかもしれない」と女性職員から上司に相談があり、検視官室長が関与した疑いが浮上しました。
押収したスマホを調べたところ、約3900件の盗撮写真や盗撮動画が確認され、少なくとも2000人以上の女性がうつっていたということです。
調べに対し検視官室長は「性的欲求を満たすためだった」と話し、23日付けで依願退職しました。
那須重人首席監察官は「事実関係を踏まえ、厳正に処分いたしました。被害者及び県民の皆様に深くおわび申し上げます。職員の指導・教養を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
福岡県警では9月に刑事部長のセクハラが発覚して辞職するなど不祥事が相次いでいます。