10月8日に岩手県北上市の山林で見つかった男性の遺体が、キノコ採りに出かけ行方不明になっていた金ケ崎町の73歳の男性と判明しました。
警察はクマに襲われ死亡したと断定しました。
死亡が判明したのは、金ケ崎町六原の無職・照井千代美さん(73)です。
10月8日、北上市和賀町岩崎新田の山林で、クマとみられる爪痕やかまれた痕がある身元不明の男性の遺体が見つかっていました。
遺体の司法解剖やDNA鑑定が行われた結果、警察は22日、死亡したのは7日にキノコ採りへ出掛けたまま行方がわからなくなっていた照井さんと断定しました。
死因は首の大きな損傷に伴う出血性ショックで、現場の状況などからクマに襲われて死亡したと結論付けられました。
この現場から東に2kmほど離れた林では、10月17日、近くの瀬美温泉の従業員・笹崎勝巳さん(60)がクマに襲われ死亡しているのが見つかり、その際、近くにいた体長1.5mほどのクマが猟友会によって駆除されています。
この上で、警察は照井さんと笹崎さんの致命傷が似ているとの見解を示していて、人を襲ったクマが同じ個体かどうかを確かめるため、駆除したクマのDNA鑑定が進められています。