巨大な3Dプリンターを使った道路工事が笠岡市で行われています。岡山県内の道路工事では初めてで、人手不足や資材高騰などの課題解決につながると期待されています。
(竹下美保記者)
「道路工事で使われたのが、こちらの巨大3Dプリンター、高さは2メートル以上、このプリンターで製作したのが、こちらの資材、本来なら6日かかりますが、1日に短縮」
3Dプリンターを取り入れて工事を行うのは、高梁市に本社を置く中村建設です。県内の道路工事では初めての取り組みです。
3Dプリンターで製作されたのは、雨水を排出するために道路わきに設置されるモルタル製の資材で、笠岡市の国道2号のバイパス工事で使用されます。全体の工期が半減することや、コストが抑えられるなどのメリットがあるということです。
(中村建設 青井優典土木部長)
「人材不足が問題。人材不足と工期短縮が重要なポイント」
3Dプリンターは年々、精度が上がり、建設現場で使われることも徐々に増えているということです。22日は、土木などを学ぶ学生たちが、デモンストレーションを見学しました。
(見学した学生は…)
「3Dプリンターで作るのは将来、画期的になる」
「近未来的で面白く、すごかった」
(中村建設 青井優典土木部長)
「職人が高齢化している。若い人たちにどんどん土木業界に入ってきてもらい、もっと活気が出ればいい」
資材価格の高騰に追い打ちをかける人手不足。3Dプリンターが建設現場の救世主となるか注目されます。