10月13日に閉幕した大阪・関西万博で、ヨーロッパの「ルクセンブルク」パビリオンで使われていた机や椅子などの家具が、福井市内で販売されています。
       


大阪・関西万博ルクセンブルク館のVIPルームに並ぶ机や椅子は、会期中に重要なゲストをもてなしたり、関係者の打ち合わせで使われたりしました。


そして万博の閉幕後、その家具が福井市の家具卸売会社「イーユニット」に。
   
イーユニットの山下達大取締役は「選んでもらえると思っていなかったので…販売が決まった時は社員全員で喜んだ」と話します。
   
ルクセンブルクは、ドイツやフランスなどに囲まれた人口60万人ほどの小さな国です。循環型経済を目指していて、万博終了後にパビリオンで使われた部材を可能な限り再利用することを目標としています。
    
この思いに賛同したイーユニットが独占販売の権利を得ようと名乗りを上げ、選考の結果、権利を得たのです。
   

引き取った28点の机や家具は、ルクセンブルクのデザイナーらが関西万博のために手掛けたもので、どれも一点ものです。
  
アームチェアは、ルクセンブルクの伝統的な技法を現代的に再構築したもので、木製フレームには万博で使われていたことを示す焼き印が押されています。
 
兵藤遥陽アナウンサー:
「座り心地がいい!紐が編み込まれた部分もおしゃれで、なんだか万博を感じられる気がします」

山下取締役は「歴史的、価値ある家具を少しでも長く使ってもらいたい。大切に使ってもらえたら」と話します。
   
万博で多くの人をもてなしてきたルクセンブルクの家具。価格は4万円台から40万円ほどで、売れ行きは好調だということです。     

福井テレビ
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