クマによる被害者が9月末時点で108人、死者が過去最多の9人となっていることを、木原官房長官が22日の会見で明らかにし、警戒を呼びかけた。
木原長官によると、今年度のクマによる人身被害者数は9月末時点で108人で被害が甚大だった2023年度と同水準になり、死者数は過去最多の9人となった。
木原長官は、「地域でのクマの出没に関する地方自治体からの情報に注意するなど、引き続き十分な警戒をお願いする」と呼びかけた。
また、9月から始まった「緊急銃猟制度」について、「地方自治体への技術的・財政的支援を通じ、円滑な運用を全国に広げていく」と述べた。
そして、「科学的データに基づいた上で、クマの捕獲を含めた個体数管理を一層強化するなど、取り組みを総合的に実施する」として、「地方の暮らしと安全を守っていく」と強調した。