毎年11月の第3木曜日に解禁される赤ワイン「ボジョレ・ヌーボー」が、きょう=22日朝早く、関西空港に到着しました。
■ことしのブドウの出来は…2640本のボジョレー関空に到着
今朝届いたのは、ことし8月に収穫されたブドウを使って仕込まれた「ボジョレ・ヌーボー」2640本です。
「ボジョレ・ヌーボー」は、フランス東部ブルゴーニュ地方の「ボジョレ地区」で栽培されるブドウから造られる赤ワインの新酒で、果実味あふれる軽やかな味わいで世界的な人気を誇ります。
毎年その年のブドウの出来をいち早く楽しめるため、世界中のワインファンに愛されています。
■太陽に育まれた当たり年 濃密な味わいに仕上がる
現地の生産者によると、今年は猛暑に見舞われてブドウの出来高は多くないうえ実も小粒になったものの、果実の甘みや旨味が凝縮されて濃密な味わいに仕上がったということです。
ブラックベリーやチェリーを思わせる芳醇な香りと、「甘濃ゆい」と表現されるような甘くて凝縮感のある深い味わいが特徴で、今年のボジョレーは太陽に育まれた「当たり年」とも評されています。
■円安に加え輸送ルートも高騰 それでも販売価格は去年並みに
輸入元のサントリーによると、今年はブドウの栽培コストや円安という為替の影響に加え、ロシア上空を飛行できずヨーロッパからの空輸ルートが迂回を余儀なくされる状況が続いているため、輸送コストも例年より高止まりしています。
それでも「季節の味わいを多くの人に気軽に楽しんでもらいたい」として、店頭での販売価格を去年とほぼ同じ水準に抑える方針だということです。
「ボジョレ・ヌーボー」は来月20日午前0時の解禁と同時に、全国のスーパーマーケットなどで一斉に販売が始まります。