村上市の三面川で、水中にかごを設置し産卵のため遡上してきたサケを獲る伝統のサケ漁が始まりました。
【記者リポート】
「村上市三面川、サケ漁が始まるということですが、果たしてあちらのかごにはサケは入っているのでしょうか」
21日朝、村上市の三面川で始まったのは川の中に「落としかご」と呼ばれる罠を仕掛け産卵のために遡上してきたサケをとる「一括採捕漁」です。
秋の風物詩でもある三面川のサケ漁ですが、その漁獲量は年々減少。
2019年には3万匹近くとれていたサケは去年約5500匹にまで減っていて、背景には海水温の上昇があるとみらています。
こうした中行われた21日の漁では、川の両端に設置された2つのかごにサケの姿は見られず。関係者からは落胆の声が聞かれました。
【三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸副組合長】
「今までになく最悪なスタート。(水揚げが)少し遅れているのかなと思うが、これからのシーズンに期待したい」
サケの水揚げは12月上旬にピークを迎えます。