おととしの法改正で自転車利用者のヘルメットの着用が努力義務となりましたが、新潟県内では依然として着用率が低く、全国下位となっています。こうした状況を改善しようと、学生が様々なアイデアで思わずかぶりたくなるヘルメットを考えました。

【大学生】
「重たいというか、窮屈に感じるというか」

【大学生】
「髪型が崩れたり、見た目があんまり格好よくないかなと」

自転車利用者の頭を守るヘルメット。

おととしの法改正により着用が努力義務となりましたが、今年6月に警察庁が実施した調査では県内の着用率は10.9%と、全国平均の21.2%を大きく下回り、全国39位に留まっています。

こうした状況の改善につなげようと、県は長岡市の長岡造形大学と協力し、学生による“かぶりたくなるヘルメット”のデザインコンペを実施。

10月21日、その表彰式が開かれ、優秀賞に選ばれた5つの作品が披露されました。

上品なつやが目をひくこちらの作品は陶器をイメージしました。

【美術・工芸学科2年 植田漣さん】
「油性のペンを使っているので、最後に透明なニスをかけると少しにじむ。道具選びは一番工夫して、一番良い味が出た」

陶芸サークルの活動を生かし、質感や色味にこだわったヘルメットは安全性と美しさを兼ね備えています。

続いては自由にカスタマイズできる新感覚のヘルメット。

『デコメット』と名付けられ、表面に開けられた穴に好みのパーツをつけることで自分だけのヘルメットを作れるのが魅力です。

さらに…

【デザイン学科3年 齋藤幸季美さん】
「後ろ全部をヘルメットで覆うのではなく、後ろを少し斜めにカットした形にすることで、髪を結んでいても着用しやすいようにした」

髪型が崩れる悩みに配慮した設計に加え、あごひもにはダイヤルロックを搭載。ヘルメットの盗難を防げる点も高い評価を受けました。

【デザイン学科3年 齋藤幸季美さん】
「(ヘルメット着用は)面倒くさい・ダサいという意見が多いので、これならちょっとしたお出かけでもかぶりたいと思ってもらいたい」

ユニークな発想から安全への意識を!県などは今後も様々な取り組みを通じ、自転車利用者のヘルメット着用を呼びかけていくことにしています。

NST新潟総合テレビ
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