東日本大震災で被災した地域の現状について情報を共有する岩手県の会議が10月20日に開かれ、達増知事が「心のケアは継続しなければならない」と述べました。
釜石市で開かれた20日の会議では、児童や生徒の心のケアや水産業を巡る課題について話し合われました。
この会議は、震災の翌月から定期的に開かれているもので、20日は達増知事や県の幹部が出席しました。
会議では、県のスクールカウンセラーと地元の水産会社の経営者が講師を務め、被災地の現状について意見交換を行いました。
講師からは、子どもには時間が経過してから災害の恐怖に襲われる傾向がみられると報告されたほか、水産業では水揚げの不振により漁協の経営が厳しく、漁協の合併を急ぐべきとの提言がなされました。
達増知事
「まず心のケアの事業は続けなければいけないと改めて思った。背景となる経済・社会状況を良くしていかなければと改めて思った」
また会議の後、達増知事らは2025年7月、大槌町に完成した追悼施設「鎮魂の森あえーる」を訪れ、犠牲者に向けて花を手向けていました。