遺骨を海にまいて個人を弔う「海洋散骨」への理解を深めてもらうための取り組みが那覇市で行われました。
海洋散骨は、火葬したあとに粉末化した遺骨を海にまいて故人を弔う自然葬の一つです。
18日に那覇市で開かれた体験会には、沖縄県内各地から約20人が参加し、三重城港からおよそ9キロの沖まで移動して、遺骨に見立てた砂や花びらを海にまくまでの一連の手順について説明を受けました。
名護市から参加した東江高子さん:
主人が好きだった海での散骨がいいのかなと思って。お墓を作ると、管理するのが大変でしょう。でも海で(散骨を)すると、海の近くに住んでいるものですから、「お父さんがいるかな」と思い浮かべることができるのかなと
業界団体の調査によりますと「遺骨を自然に帰す」という考え方の広がりや墓の維持費が不要といった観点から、海洋散骨は全国的にも増加傾向にあるということです。
県内でも墓じまいや遺骨を移す「改葬」を選ぶ人が増えているということで、主催者は新たな供養の形として周知したいとしています。