秋の北信越高校野球大会は19日、日本文理と帝京長岡の決勝戦が行われた。大会史上初となる新潟県勢同士の決勝は、一進一退の攻防となったが、8回に逆転した帝京長岡が5ー4で日本文理を下し、去年春以来2回目の優勝。来春センバツを確実にした。優勝した帝京長岡は来月行われる明治神宮大会に出場する。
また、来春センバツに出場できる北信越枠は2校のため、帝京長岡と日本文理の新潟県勢2校同時出場が濃厚となった。

帝京長岡(新潟3位) 000010130 5
日本文理(新潟1位) 200000020 4
秋の新潟県大会準決勝でも対戦した両者。試合は初回から動く。帝京長岡先発の高木の制球が定まらず、3連続四球から犠飛や内野ゴロで日本文理が2点を先制する。その後は救援した西脇が試合を立て直すと、帝京長岡は5回、四球や捕逸などから1点を返す。さらに7回には、3番松本の適時打で同点に追いつく。そして7回裏、帝京長岡はエース工藤を投入し、文理打線を無失点に抑えると、8回表、日本文理もエース染谷がマウンドへ。
帝京長岡打線は、この代わったばかりの染谷を攻め立て、2本の安打で一死2・3塁の好機を作ると、9番富田が右中間に適時三塁打を放ち、2点を勝ち越し。さらにスクイズで1点を追加し、この回一挙3得点を挙げる。
一方、初回以降得点を挙げられず、1安打に抑え込まれていた文理打線は8回裏、2連続四球にこの日2本目の安打が出て無死満塁の好機を作る。ここでワイルドピッチとスクイズで2点を返し、1点差に迫る。さらに無死2・3塁と好機は続いたが、ここは帝京長岡の工藤が踏ん張り、追加点を許さない。
試合はそのまま帝京長岡が5-4で日本文理に新潟大会準決勝のリベンジを果たし、去年春以来2度目優勝を飾った。