降雪シーズンを前に、除雪オペレーターの担い手確保が大きな課題となっています。

10月5日、新潟県村上市で行われていたのは除雪技術を競う選手権。

除雪オペレーターへの関心を持ってもらうことや担い手の技術向上などを目的に実施されています。

選手権には、県内で除雪作業に従事する20人が出場。

バック走行のほか、停車位置ギリギリでの停車など、細かなハンドル操作を必要とする複数の競技が行われました。

除雪オペレーターにとっては、冬を前に心構えをする良い機会となったようです。

【参加者】
「周りに気を付けて、周囲を確認してやりたい」

【参加者】
「安全に無事故で皆さんの生活の足である道路を守ることが一番」

【参加者】
「体調に気を付けて安全に作業したい」

これまで40年以上にわたり除雪作業を担ってきたこちらの男性も若い担い手の増加への期待を口にします。

【参加者(除雪歴40年以上)】
「私も結構歳だから、若い人に興味を持っていただける機会になってもらえれば幸い」

こうした取り組みも行われる中、県は10月17日、除雪オペレーターの担い手確保に向けた会議を開催。

【県土木部 清田仁 土木部長】
「オペレーターの高齢化と新たな担い手不足という課題が顕在化している。短期間での集中降雪や予測しづらい雪の降り方を考慮すると、将来的に冬季道路交通の確保を持続的に維持することが大きな課題となることが予想される」

会議には、県と新潟市・北陸地方整備局・建設業界などの幹部が出席。

冒頭のみ公開された会議では、昨年度の取り組みの振り返りや除雪の担い手確保に向けた取り組みのほか、近年増えている短期集中的な降雪に対する対策などについて話し合われました。

【県土木部 清田仁 土木部長】
「担い手不足が非常に深刻化してきている。PRに努めるなどして持続可能な除雪体制の確保構築に努めてまいりたい」

県は担い手確保のため、関係機関と協力して除雪車を操作するための免許の取得支援や労働環境の改善などにも取り組んでいく考えです。

NST新潟総合テレビ
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