副業や融資名目の特殊詐欺が止まりません。新たに高知県内の40代と60代の男性の被害が明らかになりました。2人合わせた被害額は500万円に上ります。
2025年8月、土佐市に住む60代男性のスマホの動画アプリに知らない女性名義のアカウントから「やり取りをしないか」とメッセージが届きました。
その後、SNSで「コミュニケーションアプリで広告を閲覧しスクリーンショットを送信すると報酬が得られる」と言われ、男性が指示通りにすると口座に約5万円が振り込まれました。さらに「指定された口座に金を振り込むと報酬が増える」と言われ、男性は10月に入って6回にわたり、合わせて372万円あまりを振り込みました。
また、飲食店を経営する高知市の40代男性は融資名目の詐欺に遭いました。9月、スマホのSNSに「個人事業主を対象にした融資」という広告が表示されため、画面をタップして氏名や連絡先などを入力。すると、株式会社「プラクティス」を名乗る男から電話があり「融資を受けるためには保証金や供託金が必要」などと言われました。信じた男性は3回にわたり指定された口座に126万円を振り込みだまし取られました。
2025年に入って県内で発生した特殊詐欺は79件、被害総額は4億3800万円近くに上ります。