ミステリー小説の世界にどっぷり浸れる書店が高知市にオープンしました。10月4日、高知市縄手町にできた「ひいろ書店」です。

川辺世里奈アナウンサー:
「“オリエント急行の殺人”に“そして誰もいなくなった”。ここはミステリー小説の専門店です。落ち着いた空間でじっくりと好きな本を選ぶことができます」

ミステリーの女王「アガサ・クリスティ」の作品など世界各国の本を300冊以上取り扱っています。

ひいろ書店・店主 近藤健司さん:
「探偵のかっこよさやミステリーのトリックの驚きなんかもワクワクしたりお客さまにも楽しんでほしい」

幼い頃は活字が苦手だったという店主の近藤健司さんは中学時代に江戸川乱歩の推理小説「怪人二十面相」と出合い大の本好きに。これまで1000冊以上読んだ経験を生かしお客さん一人一人に合った本を選ぶ“選書サービス”を行っています。

店内やインターネットでアンケートに回答し好きな作家や作風などを伝えると後日、おすすめの本が自宅など指定の住所に届きます。※ひいろ書店で受け取り可能

川辺アナ:
「医療ミステリーとかアートミステリーとか、その職業に特化したトリックがある小説が好きなんですけど。(最後に)全部ひっくり返されるようなそっちか~!みたいな作品が好きで」

近藤さんが選んだのは…

近藤さん:
「こちらの『5匹の子豚』を選書いたしました。16年前の事件を名探偵ポアロが掘り返すという独特な設定の作品になっています。まさかの犯人ですし、また医療ミステリーもお好きということで毒薬とかもでてくるのでぴったりの作品ではないか」

読書に没頭できるカフェも。コーヒーのメニューにはー

川辺アナ:
「ホームズ、ポアロ、マープル」

なぜか「シャーロック・ホームズ」などミステリー小説に登場する探偵の名前が。

近藤さん:
「探偵をイメージしたお味になっております」

川辺アナ:
「“ホームズブレンド”をいただきます。キリっとしていて苦みが強いです」

それぞれの探偵をイメージした一杯が楽しめるというわけなんです。名探偵シャーロック・ホームズはその“冷静さ”を深入りコーヒーで表現。一方、マープルは華やかな味わいです。

近藤さん:
「(マープルは)おばあちゃんの探偵ですが紅茶のような優しい味わいでゆっくり飲めるようなブレンドに仕上がっています」

川辺アナ:
「名探偵になった気分でミステリーの世界にどっぷり浸ることができます」

近藤さんは徳島出身で大学卒業後は高知で小学校の教師に。その経験から書店がない地域の子どもたちにも本に親しみ本を大切にする心を育ててもらいたいと「ひいろ書店」をオープンしました。

近藤さん:
「高知市に店舗は構えてるんですけど書店のない自治体にも行って読書会をしたいなとも思っているので本を通してワクワクしたり楽しんで喜んでもらえたら」

心ときめく一冊や語り合える読書仲間との出会いに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

高知さんさんテレビ
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