大雨による冠水で車が被害を受けたり運転手が閉じ込められ命を落とすことがあります。こうした被害を減らそうと車が水に浸かった時のドアの開け方など「車の防災」について学ぶ授業が県内で初めて武雄市の小学校で行われました。
この授業は、佐賀で生活を続ける上での車の大切さや車が浸水したときの対応を知ってもらおうと、一般社団法人日本カーシェアリング協会が県内の学校で初めて開いたものです。
16日は協会の山口智美さんが武雄市の北方小学校の5年生約40人に、2019年に北方町でも浸水被害があったことや地域の冠水しやすい場所などを説明しました。
その後、児童たちは、JAFの協力で水深60センチまで浸かった時の車のドアの開け閉めを体験。
車内から脱出するために腕だけでなく肩を使ってドアを押すことや緊急時にはハンマーを使いガラスを割ることなどを学びました。
【男子児童】
「災害の大変さが分かった。水害はいつどこで分からないので備えておきたい」
【女子児童】
「車が水に浸かった時は、ドアを開けるよりも窓を割った方が効率が良い。家の車に窓を割れるハンマーが入っているか聞きたい」
協会は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で2011年に設立され、全国から寄付された約600台の車を使い災害支援などを行っています。