芸術の秋の話題です。

大分県日出町で近代日本画の巨匠・横山大観の特別展が開かれています。

先日、大観のひ孫が美術館を訪れ作品に込められた魅力を解説しました。

日出町の二階堂美術館で開催中の特別展「横山大観と近代日本画の富士図」。

会場には生涯で1000点以上もの富士山を描いた近代日本画の巨匠・横山大観の貴重な作品18点が展示されています。

◆大観のひ孫 横山浩一さん
「名前の通り、ご紹介の通り絵描きの家に生まれて 大観がひいおじいさんという家庭の中で育った」

こちらは、大観のひ孫で東京にある横山大観記念館の代表理事を務める浩一さんです。この日は、浩一さんが展示作品について解説するギャラリートークが行われました。

作品の一つ、「或る日の太平洋」 です。白波がぶつかり合う荒々しい海と、雄大な富士山が描かれ、その迫力と力強さが際立っています。

◆大観のひ孫 横山浩一さん
「暗闇の中に稲光がある。これは戦争の惨禍の部分を振り返っていて一番奥のほうに富士山、これがその先の希望、未来として描いた富士山」

また、こちらの「霊峰飛鶴」 は富士山の背後から差し込む黄金色の光と、空を舞う鶴の姿が描かれ、平和への祈りが込められているそうです。

この日は、およそ80人が参加し普段は聞けない話に感激している様子でした。

◆訪れた女性
「(浩一さんに)会えて日常的なことも話が聞けたので良かった。今度、東京の家(記念館)も行ってみたいと思った」

◆大観のひ孫 横山浩一さん
「いろんな種類のデザインセンスのこもった富士山をたくさん展示している。鑑賞する皆さんにとってはどの富士山が一番自分の感情に合っているか比較検討して、自分の心にぴったりくる富士山を探してもらえれば」

特別展「横山大観と近代日本画の富士図」は11月16日まで日出町で開かれています。

テレビ大分
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