脱税や環境汚染の原因になる不正軽油をなくそうと16日神埼市の国道で全国一斉の抜き取り調査が行われました。
「燃料から500ミリリットル程度いただいて同量返還するという作業を行ってもよろしいでしょうか?」
【吉冨綾花リポート】
「県の職員がトラックから軽油を抜き取っています。このあと紫外線を当てるなどして重油などが含まれた『不正な軽油』でないか調べるということです」
この抜き取り調査は不正軽油の撲滅を目指し、全国122カ所で一斉に行われたものです。
16日は神埼市の国道34号線でトラックなどから少量の軽油を採取したほか、ドライバーに給油時期や場所を確認していました。
軽油は1リットルあたり32.1円の「軽油引取税」がかかるため、重油や灯油などを混ぜた不正軽油は脱税になり、環境汚染の原因にもなっています。
【県税事務所 嶋潔副所長】
「軽油に灯油を混ぜるなど『不正軽油』に関する情報がございましたら県税事務所まで情報提供をお願いいたします。ドライバーの皆さまにも意識をもって活動していただければと思っております」
昨年度の「軽油引取税」の税収は約89億9000万円で、県税収入の約8.7%を占めているということです。