2025年2月の山林火災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市綾里地区の新たな動きです。
消火用の設備が不足していた地域に10月15日、防火水槽のタンクが据え付けられました。

大船渡市三陸町綾里に15日、トラックで運ばれてきた防火水槽のタンクは、金属製で長さは約9m、40t分貯水できます。

綾里地区にある八ヶ森トンネル東側の県有地では9月から、防火水槽の工事が行われていて、15日は4m掘られた場所にクレーンを使ってタンクが設置されました。

この防火水槽は、盛岡市の小山田工業所と奥州市の大和重機が、大船渡市に無償での設置を申し出て工事を行っています。

2025年2月の山林火災では、八ヶ森トンネル周辺に水源がなかったことで、消火活動は困難を極めましたが、この防火水槽の設置により、消防車両1台で2時間40分の放水が可能になるということです。

小山田工業所 小山田浩之社長
「沿岸地区は、初期消火の施設がまだまだ少ない。水利の取れない場所での火災に備えて、防火水槽が役立てば」

大船渡消防署 志田淳也警防主幹
「山火事もそうだが、トンネルが近いので、車両火災などにも対応できるので、減災防災に有効」

この防火水槽は、11月上旬に完成予定で、市では同じ設備を市内の赤崎町にも設置する方針です。

岩手めんこいテレビ
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