特殊詐欺の被害が過去最悪のペースで発生していることを受けて、県警と金融機関などが緊急の会議を開きました。
会議には、金融機関や警察の関係者などおよそ60人が集まりました。
警察によりますと、今年に入って県内の特殊詐欺の被害額は、先月末時点で17億5254万円と、これまで過去最悪だった2014年の年間の被害額をすでに上回っています。
会議では、被害を防ぐには振り込みの現場で対応する金融機関の役割が重要であることを確認。
また、警察官が詐欺の被害者に扮して、多額の現金を引き出そうとした際の、銀行員の対応訓練も行われました。
【広島県警 直原順一 減らそう犯罪情報官】
「新しい色んな手口が発生していることを知ってもらった上でお客さんの言動等でおかしいところに気付いて、防ぐということをお願いしたい」
県内では8月末までに金融機関などでの対応により、およそ1億9000万円の被害を未然に防ぐことができたということです。