15日朝、埼玉県・鶴ヶ島市にある老人ホームで入居していた高齢女性2人が頭から血を流した状態で倒れているのが発見され、その後死亡が確認された。
警察に逮捕された22歳の元職員の男は殺害をほのめかす供述をしているという。

早朝に響いたサイレン

現場となったのは 東武東上線・若葉駅から直線で200メートルほどの場所にある介護付き老人ホーム「若葉ナーシングホーム」。

この記事の画像(13枚)

リポート:
表通りから一本入った場所住宅街に事件のあった老人ホームがあります。

15日午前5時前、施設の職員から「女性2人が血を流している」との110番通報が入った。

警察によると、被害に遭ったのは入所する80代から90代の2人の女性で、それぞれ4階と5階にある自分の部屋のベッドであお向けの状態で頭などから血を流して倒れていたという。

事件発覚直後とみられる映像では、現場とみられる4階の一部屋だけに明かりがつき、人の姿が確認できる。

それから数分後、救急隊員がストレッチャーを使い、被害者らしき人物を運び出した。

この様子を目にした女性は緊急車両のサイレンで事態に気づき撮影を始めたと話す。

近隣住民:
台数が多かったので「ちょっとただごとじゃないな」って思って…。バッとカーテンを開けたら心肺蘇生っていうんですか、しているのが見えた。

被害に遭った2人の女性はいずれも意識がない状態で病院に搬送され、その後死亡が確認された。

住宅街にある老人ホームで起きた事件を受け、付近の住民からは驚きと不安の声が聞かれた。

近隣住民:
ビックリしました。ここには以前、知り合いが住んでいた。評判はいいと思いますよ。私も遅く帰るから怖くなりました。

施設の防犯カメラに“不審者”

事件発生後とみられる時間帯に施設の防犯カメラが捉えていたのは、フードのような物をかぶって立ち去ったマスク姿の不審な人物。

警察は この人物の行方を追い、事件発覚から数時間後、現場から250メートルほど離れた路上で元職員である20代の男の身柄を確保した。

リポート:
目撃者によりますと、今日の午前8時半頃この場所に警察官が10人以上集まっていて大変物々しい雰囲気だったということです。

確保したとみられる現場を目撃した住民:
電信柱のちょっと前に鑑識の方が10人以上…10人はいた。あと私服の刑事さんらしき人がそばにいました。

男は身柄を確保された際、フードやマスクはしておらず凶器も所持していなかったと言うことです

そして警察は、殺人の疑いで無職の木村斗哉(とうや)容疑者(22歳)を逮捕した。 
殺害をほのめかす供述をしているという。

(「イット!」10月15日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(13枚)