将棋界最高峰の戦いが今年も福井に戻ってきました。16日からあわら市で行われる竜王戦第2局を前に、対局する藤井聡太竜王と佐々木勇気八段が15日、県内に到着しました。
田島嘉晃アナウンサー:
「午後2時過ぎです。福井駅前に藤井竜王の姿が。いよいよあすあわらで第2局を迎えます」
竜王戦を4連覇中の藤井聡太竜王と、去年に続きタイトルに挑戦する佐々木勇気八段。2人は、竜王戦を盛り上げる羽織はかま姿の恐竜モニュメントの前で会見を開きました。
藤井竜王:
「福井の恐竜が有名なことは知っていたが、駅前で迫力ある景色が見られると思っていなかった。竜王戦に合わせて羽織はかまを着て恐竜が将棋をさしているのに感激した」
佐々木八段:
「恐竜もバージョンアップしていて竜王戦の盛り上がりを感じる。こんなに将棋を注目してもらいうれしい限り」
竜王戦第2局の会場は、去年に続いてあわら市の温泉旅館・美松です。
先に4勝した方がタイトルを手にする七番勝負で、藤井竜王は去年、あわらの対局で敗れましたが、最終的には4勝2敗で4連覇を達成しました。
今回、藤井竜王が5連覇を果たせば、“史上最年少の永世竜王”が誕生します。
藤井竜王:
「後ろの恐竜同士の対局も、去年の竜王戦と同じ展開になっている。去年の対局は完敗だったので、今年は白熱した戦いを見せることができれば」
佐々木八段:
「勝ちたいと思って勝てる相手ではないが、少ないチャンスをつかめるように頑張りたい」
2人はこの後、対局会場があるあわら温泉に移動。薬師堂でそれぞれ勝利を誓い、対局が歴史に残る名勝負となるよう、住職が温泉で2人を清めました。
竜王戦でもう一つ、注目されるのが棋士が食べる“勝負飯”。あわら市内の飲食店事業者18店は、今回も自慢の一品を考案しました。
また、棋士が午前と午後の2回味わう“勝負おやつ”や”勝負ドリンク”も去年よりメニュー数が増えています。
対局する2人も、福井のグルメに期待を寄せていました。
藤井竜王:
「あわら市は去年が初めてだったが温泉も素晴らしかった。食事も、地元の名物をはじめ色々なメニューから選ぶのが楽しかった。今年は去年と違った食事のメニューを用意してもらっているので、楽しみたい」
竜王戦第2局は、16日午前9時から始まります。