首相指名選挙を巡り、国会では15日に各党のトップによる会談が相次いで行われています。

宮司愛海キャスター:
そうした中、高市総裁は14日、都内で講演「総裁にはなったけれど総理にはなれないかもしれない女。かわいそうな高市早苗」といった自虐ともとれる発言をしていました。

一方で首相の座に対しても「絶対になってやると思っている」という強い意欲も語りました。

青井実キャスター:
同じく総理候補の1人国民民主党の玉木代表ですが、「総理を務める覚悟はあります」という言葉も出ているわけですが、先ほど会談した2人の発言どう見ますか?

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
2人とも100%本気だと思います。玉木さんの覚悟という言い方には二通りの意味があるかなと思うんです。まずは務める覚悟はあるんですけど務めさせるつもり、他の方の首班指名をする覚悟はないかもしれないねと。他の人に票を入れないかもしれない。

そしてもう1つは結構高めのボールを投げているじゃないですか。政策の妥協とか結構要求しているんですけど、それはこっちに覚悟はあるけど連立する覚悟はそっちにもありますか?と、見極めるための発言かもしれません。

宮司愛海キャスター:
その高市総裁、自民党の今後考えられるシナリオを見ていきましょう。1つ目が野党と連携できずに自民単独で高市首相になるパターン。そして、国民民主党や維新などの野党と連立・連携を組んで高市首相になるというパターン。それから、「総総分離」といいまして首相は石破氏が続投して、高市氏は総裁という首相と総裁を別の人が務めるといった3つのパターンが考えられるわけですが、3つ目の総総分離に関しては14日、鈴木幹事長が「今、考えていない」と明確に否定はしているんですね。

青井実キャスター:
とみると、1か2のケースを考えるということですが、自民単独か野党連立かということで15日の野党との党首会談が気になりますよね。

宮司愛海キャスター:
野田代表とも高市総裁は党首会談を行いました。そのあとに、野田代表から「よく寝てよく食べる。健康第一」という励ましを受けたということです。ただ、一方で野田代表から臨時国会を開くのはいいけれども、首班指名はお互いにまだ固まっていないので、いきなり首班指名できるのかと疑問も呈されたということです。

青井実キャスター:
チクリといいますか、そういう部分もあると思いますがパックン、高市首相なのか政権交代なのか。

SPキャスター パトリック・ハーラン氏:
確率的にいうと僕は首相誕生のほうが圧倒的だと思います。2パターンが考えられますが連立よりも単独のほうが有利かなと思うんです。つまり、少数与党だけではなくて少数総裁になる少数首相になるわけです。そうすると、新しい政治スタイルを生み出さなきゃいけない。大きな連立ではなくて連携を毎回務めなければならない。フットワーク軽くてみんなとコミュニケーションとって、自分の党と相手の党の妥協案を毎回交渉を重ねて探らなければならない。大変だと思いますね。

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政治部
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総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。