宮城県仙台市の住宅地にクマが現れ、「緊急銃猟」が全国で初めて行われた。
14日午後5時ごろ、仙台市太白区鈎取1丁目の住宅地近くの雑木林で、住民がクマを目撃し警察に通報。
仙台市は15日午前5時57分、「緊急銃猟」の制度にもとづいて猟銃を発砲し、クマを駆除した。
駆除されたのは、体長約140センチのオスのツキノワグマ。
猟銃使用に伴う住宅や住民への被害はなかった。
「緊急銃猟」は、市街地などでクマの出没が著しい危険を及ぼすと判断された場合に、市町村長の判断で猟銃の使用を認めることができる制度で、9月、改正法が施行された。
環境省によると、山形県内ではすでに2件の判断例があったものの、実際に発砲に至ったのは今回が全国で初めてだという。