年金の支給日に合わせ、宮城県東松島市の金融機関では特殊詐欺の被害に遭わないよう、警察などが利用客に注意を呼びかけました。
「被害に遭わないように気をつけましょうね。お互いね」
年金支給日に合わせてキャンペーンが行われたのは、東松島市にある七十七銀行矢本支店です。
石巻署の警察官と、東松島市の交通安全防犯推進協議会の会員が利用客にチラシを配りながら、被害に遭わないよう注意を呼びかけました。
警察によりますと、今年に入り全国的に「あなたの携帯電話が犯罪に使われている」などと、突然、警察官を装った人物から電話があり「犯罪に関わっていないことを証明するために資金調査が必要」と告げられ、現金をだまし取られる被害が多発しているということです。
石巻警察署生活安全課 横田佳奈警部補
「知らない電話からかかってきたときは、すぐ電話を切っていただいて、すぐ身内の方とか警察の方にご相談いただければと思います」
県警のまとめによりますと、今年、県内で確認された特殊詐欺の被害額はおよそ9億3500万円と去年の同じ時期よりも1億3000万円ほど増えていて、部署の垣根を超えた新たなポストが設けられるなど、捜査体制の強化が図られています。