不漁が続く秋サケ。
9月末の時点で、漁獲数は317万匹あまりと過去10年で最も少なく、2024年の約半分だ。
スーパーに並ぶサケの価格にも大きな影響を及ぼしている。
不漁が続く秋サケ
「サケは、税込みだと100gあたり214円」(キテネ食品館月寒店吉本水産 嶋村謙一店長)
Q:これは去年に比べて?
「倍です!仕入れが高いから去年みたいなグラム98円とかだと店に出せない。とれてないから」(嶋村店長)

さらに生筋子の値札には、「ごめんなさい」との表記も。
店が謝りたくなるほど高騰している。

「100g、税込み1814円。サケがとれてないという事で、引き合いがここに来て強くなってきた」(嶋村店長)

「いや~高い、絶対買わない。これ買うならタラコ買った方がいい」(買い物客)
そんな魚売り場に、北海道ではあまり見た事のない魚の姿が―
Q:石狩産カジキマグロって?
「海水温が高くてとれちゃったみたい」(嶋村店長)
Q:北海道の海では?
「あんまり見ないですね」(嶋村店長)

一方で値下がりしている野菜も
一方で、寒くなった今の時期に合わせるように鍋の具材で大活躍する食材が続々と値下がりしている。
「はい、こちらがハクサイ。半玉で117円。結構ずっしりしている。巻きもしっかりしている。今月いっぱいはこの価格で提供できそうです」(キテネ食品館 中塚誠社長)

さらに、2024年から高値が続いていたキャベツも1玉138円だ。
「本州産の力を借りないといけないと価格が高騰するんですけど、11月くらいまでは北海道産が出てくるので、今月中、来月中までは高くて買えないわ~という事はないと思います」(中塚社長)
長ネギは生育が順調で3本で149円と、価格高騰が落ち着いてきている。

また、ダイコンは1本106円。
サイズはやや小ぶりだが、おでんや漬物などで存分に活躍しそうだ。
「葉物系の野菜の生育がいい状況になっているので、価格帯も落ち着いてきている」(中塚社長)
葉物野菜は、11月にかけて比較的価格は安定する見通しで、家計の味方になってくれそうだ。

10月の札幌市内のスーパーの小売価格
改めて10月の札幌市内のスーパーの小売価格を調べてみた。
まずは9月よりも安いものは…
ハクサイに関しては3割ほど安くなっており、長ネギ大根なども安いので、お鍋にはもってこいだ。
そして9月より高いものは…
玉ねぎは、夏の猛暑の不作が続き、トマトは道内のものがだんだんなくなってきており、高値になっている。お米もゆめぴりかなどは、1割ほど上がってきている。
