日本維新の会の吉村代表は14日の取材で、総理指名選挙を前に立憲民主党と、国民民主党、維新の三党の幹事長会談が開かれるのを前に、「まず立憲民主党と国民民主党で安全保障含めて合意しないと話にならない」と述べました。
立憲側は石破総理の後任を決める指名選挙で、「野田代表ではなく国民民主党の玉木代表の名前を書いてもいい」という姿勢を示しているものの、玉木代表は安全保障や原発に関する政策の一致を求め、立憲との連携には慎重な姿勢を崩していません。
■「まず立憲民主党と国民民主党でしっかりと話をまとめてもらいたい」
(Q.立・国・維の幹事長会談、何を訴える?)
【維新 吉村代表】「訴えていくというか、立憲民主党の考え方を聞きおくということになるんだろうと思います。
立憲民主党が『玉木さんを首班(総理に)指名したらどうか』というような意見だと思います。
ただその中でわれわれから申し上げているのは、安全保障のところで、国家として根幹のところをやっぱり整えないと、(連携・連立は)難しいと思うというのは玉木さん自身もおっしゃっていますし。
まず立憲民主党と国民民主党、そこでしっかりと話をまとめてもらいたいと思います。
簡単ではないかもしれませんけども、それがどこまで行くのか、そしてその上で本当にそこがまとまるのであれば、われわれもしっかりと聞いていきたいと思います。
だから今日は立憲民主党の考え方を聞くということになるんだろうと思います。こちらからどうこうしてくださいというのは特にないです」
■「立憲が安全保障含めて真剣に考え組織として対応するのか まず幹事長間で確認」
(Q.幹事長会談を踏まえて党首会談の問い合わせがあったら?)
【維新 吉村代表】「現時点では党首会談の要請はまだありませんので、特に今の段階では予定はしてません。ただそういう日が来るかもしれません」
(Q.呼びかけあれば、応じる?)
【維新 吉村代表】「中身にもよるとは思いますけどね。党として、立憲民主党の意見を聞くのであれば、まずは幹事長で聞いてもらったらいいのかなと思います。
幹事長会談の意見を聞いて、そしてまた党首会談が必要であれば、それはやればいいと思います。
けれども、やっぱりそこで『何をするのか、どういうことをやるのか』ということが重要だと思いますので、まず立憲民主党がどこまで安全保障も含めて今回の件について真剣に考え、組織として対応するのかというところを、まず幹事長間で確認するということなんだと思います」
■「まず立憲民主党と国民民主党が合意をしないと話にはならないんだろう」
(Q.社会保険料の引き下げ、副首都構想の本気度なども会談で?)
【維新 吉村代表】「今回の幹事長会談というのが立憲民主党さんからの提案でされているので…立憲民主党からは首班(総理大臣)指名の話なんじゃないかなと思ってますけど」
(Q.立憲からの話次第だと思うが、野党で一本化できるか?)
【維新 吉村代表】「まずやっぱり立憲民主党と国民民主党が合意をしないと話にはならないんだろうなとは思いますね。
玉木さん自身が『立憲の安保のあり方について、基本的な部分が違う。それではなかなか難しいですよ』と言っていますから。その状態でなかなか進むのは難しいんだろうと思います。
機関決定してくださいというふうに言っているわけで、それに対して立憲として機関決定するのかどうか。ここが1つの立憲としての対応になるんだろうと思います。
ただそういった対応はわれわれからすると、別にわれわれが求めているわけでもないので。
そこをまずどうするんですか?っていうところだと思います。しっかりまとめてもらわないと、維新としても『何かをこうしてください、してください』というのは特にないです」