ご飯の上で、まるで宝石のように赤く輝く「イクラ」。
しかし、サケの水揚げ量が激減し価格高騰のあおりを受けている。

イクラの価格高騰…サケの水揚げ量が20年前の5分の1に

東京・渋谷区の「海鮮バイキング&浜焼きBBQ玉手箱」を取材すると、お客さんが豪快にイクラをご飯に乗せていた。

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盛り放題のイクラをのせたご飯を食べた客は、「最高においしいです」と満面の笑みで話していた。

しかしこのイクラ、仕入れ価格が上がっているという。

​「海鮮バイキング&浜焼きBBQ玉手箱」米満尚悟オーナー
​「海鮮バイキング&浜焼きBBQ玉手箱」米満尚悟オーナー

「海鮮バイキング&浜焼きBBQ玉手箱」米満尚悟オーナー:
今年はですね、去年を上回る高騰、(北海道産イクラは)仕入れ値でだいたい、もう本当に1万5000円から2万円超えてくるって感じですかね。スプーンいっぱいで、もう本当に1000円ぐらいになっちゃうんで。

もともと店では、北海道産のイクラを仕入れていたが、仕入れ価格の高騰で、やむを得ず今年から外国産に変更した。
それでもイクラの価格は高いという。

「海鮮バイキング&浜焼きBBQ玉手箱」米満尚悟オーナー:
日本にあんまり近寄ってないっていうので、秋鮭があまり取れない。

最盛期を迎えているサケ漁は「不漁」だった2024年の約3割の水揚げだという
最盛期を迎えているサケ漁は「不漁」だった2024年の約3割の水揚げだという

イクラは、北海道を代表する今が旬の秋の味覚。
そのサケ漁が最盛期を迎えているが、「不漁」といわれた去年の約3割しか水揚げがなく、漁に出ると採算が取れないという。

「道総研 さけます・内水面水産試験場」による
「道総研 さけます・内水面水産試験場」による

2025年のサケの水揚げは約1141万匹と予測されていて、平成以降で最も少なくなる見通しで、20年前と比べるとその数は5分の1にまで減っている。

シャインマスカットや柿・栗、カボチャは安く

イクラの価格が高騰する中、お得に楽しめる秋の味覚を求めて都内のスーパーを取材すると、店頭には色とりどりの秋の果物が並んでいた。

カボチャは例年よりも安くなっているという
カボチャは例年よりも安くなっているという

その中でも、シャインマスカットが600円台と、とても安くなっていた。
ほかにも北海道産のカボチャは100グラムあたり33円と、例年よりも安くなっているという。

スーパーの客は「(柿が)この大きさですごくツヤもあったので、お買い得だなと思いました」、「カボチャはもう、とにかくひどい時は4分の1で400〜500円してる時期もあったんですけど、きょうは100円台」などと話した。

スーパーアキダイ・秋葉弘道社長
スーパーアキダイ・秋葉弘道社長

スーパーアキダイ・秋葉弘道社長:
柿なんか良くなりましたね、柿。(今は)1個100円台。1〜2割値段も下がってますので、甘くて安くてっていう状態ですね。(栗は)出始めに比べますと2割ぐらい下がってますんで、非常におすすめです。味覚の秋に楽しんでいただけると思いますよ。 
(「イット!」10月14日放送より) 

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