首相指名選挙での野党統一候補の擁立を目指す立憲民主党の安住幹事長は14日、FNNの単独インタビューに応じ、日本維新の会、国民民主党と「忌憚のない意見交換をしたい」と述べ、粘り強く交渉を続けていく姿勢を強調した。
取材の中で、安住氏は維新・国民民主両党と幹事長会談を夕方に行うとした上で、「党首会談に向けた地ならしになると思う。忌憚のない意見交換をしたい」と述べた。
国民民主党の玉木代表は立憲に対し、安全保障や原発に関する政策での一致を求めているが、安住氏は「懸念があるのであれば丁寧に説明したい」との考えを示し、首相指名選挙について「自分とそっくり同じ考えを持った人間だけ集まってやればよいと言っても当選できない」と指摘した。
そして、「ある意味、自民党を真似たほうがよい。社会党と組んでも政権を維持する。公明党とも長い間やる。その前は政敵同士だったような人たちとも政権を運営する」と述べた上で、「それから言うと、私たちの党と国民民主党の違いはそう大きいものではない」と強調した。
さらに、「私は玉木さんにも直接お話をしている」と明かし、「大きな塊で首班(首相)指名に本当に臨む気があるのであれば寛容さは必要だ」と求めた。
玉木氏が「首相を務める覚悟はある」と繰り返し発言していることに関しては、安住氏は「当選するには200人以上の賛同が必要だが、(国民民主党は)今20票ちょっとしかない」と述べた上で、「参政党から共産党まで野党にいる人たちみんなによろしくお願いしますと言える姿勢にならないと、本当の意味で、本気にはなっていないのではないかと思う」と強調した。