宮崎県産のワインについてお伝えします。
宮崎県内には九州で最も多い6つのワイナリーがあるんですが、このうち五ヶ瀬ワイナリー・都農ワイナリー・都城ワイナリー・雲海葡萄酒醸造所で生産されたワインの新酒の販売が10月18日に一斉に解禁されます。
今年は厳しい暑さが続きましたが、この暑さの影響で今年のワインは香りの強いものとなっているようです。
都農町の都農ワイナリーです。
ワインを作り続けて来年で30年。都農町や川南町の約40戸の農家が生産するブドウを使い、フルーティ―さと鮮やかなバラ色が特徴のキャンベル・アーリーなど約40種類のワインを年間18万本生産しています。
今年は局地的な大雨や連日の厳しい暑さもありましたが、農家がこれまで培ってきた栽培管理の技術でおおむね予定通りのブドウの収量を確保することができました。
(都農ワイナリー 赤尾誠二社長)
「猛暑だとブドウに色がつきづらい、ブドウがやけどしてしまう、物理的に日照の強さでやられてしまうことがある。元々暑い場所、雨の多い場所、台風の来る場所で産地を形成している農家さんたちですので、素よりそういう技術力があるおかげで、こういう猛暑や豪雨を乗り切れたんじゃないかなって思います」
赤尾社長によると、暑さには、ブドウの糖度を高めワインの香りを強くする効果もあるということです。
(都農ワイナリー 赤尾誠二社長)
「袋をかけたり葉があったりするので、うまく管理すると暑さ対策は可能であると思っています。暑さによってフルーツの香りが強く出るというメリットも生かしながらワイン作りまでつなげていけたら良いかなと思っています」
暑さと向き合いながらつくられた今年の新酒。
そのお味は…
(戸高涼平記者)
「解禁前ですが、特別にこのキャンベルアーリーを頂きます。すごいです。口の中でほわっと甘い香りがします。甘くて飲みやすくておいしいです」
都農ワイナリーの新酒は、キャンベル・アーリーロゼとマスカット・ベーリー赤の2種類、県の内外で約3万本が販売される予定です。
(都農ワイナリー 赤尾誠二社長)
「今年の新酒の出来は、例年並みの非常に良いクオリティの状態に仕上がりました。宮崎のそれぞれのワイナリーの土壌や気候というのは、それぞれ違うと思いますので、宮崎の特徴がそれぞれで楽しめるというが面白いところだと思います」
みやざきワインヌーヴォーは、ワインの産地としての宮崎をPRしようという狙いから2015年に始まりました。10月18日にイオンモール宮崎でセレモニーが行われます。