議会の解散に伴う伊東市議選が10月12日に告示されました。これを受け、田久保眞紀 市長が取材に応じ、「私への賛否がメインではない」などと持論を展開しています。

今回の市議選は自身の学歴詐称問題に端を発し、不信任を議決された田久保眞紀 市長が議会を解散したことに伴うもので、唯一にして最大の争点は田久保市政を継続させるか否かです。

10月12日午後5時の締め切りまでに立候補を届け出たのは定数20を大きく上回る30人です。

市民などからは「大義なき解散」と批判的な声も出る中、12日午後5時過ぎ、取材に応じた田久保眞紀 市長は「多くの候補が出てきたことは大変うれしいこと。改革の火を消さないということを言ったが、候補者がこれだけ出揃ってうれしい」と口にし、「30人立候補したことが大義」と述べました。

今回の市議選について「改革を前に進めるための選挙」と位置づけ、「私への賛否をメインにしている人もいるが、私は決してそれがメインではないと思っている。新しい流れが出来ることに期待している」と持論を展開した上で、「不信任が出る・出ないだけがメインではない。政策を示してほしいし、市民もそこに関心を持ってほしい」とも話しています。

一方、市議選の実施費用として市は6300万円を予算計上していて、報道陣に市民から疑問視する声も聞かれると問われると「選挙は民意を示す民主主義にとって大切な制度。そこに対してお金がもったいないというのはどうなのかな?」と反論しました。

田久保市長は「政局ではなく政策で勝負する議員と仕事がしたい」と口にしましたが、政策的な対立がない中で政局に持ち込んだ張本人なだけに、市長に対する批判がさらに強まる可能性があります。

テレビ静岡
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