石破首相は11日、任務中の事故などで亡くなった自衛隊員の追悼式に出席し、「自衛隊員は防衛力の最大の基盤であり、職務の遂行に全身全霊を捧げた隊員を失ったことは、自衛隊にとって我が国にとってまさに痛恨の極みである」と哀悼の意を示し、「殉職された隊員の遺志を受け継ぎ、国民の命、平和な暮らしを守るため全力を尽くしていく」と述べた。
防衛省で行われた追悼式には遺族や政府関係者ら約300人が参列し、2024年11月に福岡県宗像市沖で発生した海上自衛隊の掃海艇の火災・沈没事故で亡くなった隊員1人と、5月に愛知県犬山市で発生した航空自衛隊のTー4練習機の墜落事故で亡くなった隊員2人を含む30人の名簿が奉納された。
中谷防衛相は「志半ばにして、その職に殉じられた事実を決して我々は忘れることはできない」として「我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜いていくために、全身全霊で取り組んでいく」と強調した。