◆ナ・リーグ 地区シリーズ第4戦 ロサンゼルス・ドジャース2-1フィラデルフィア・フィリーズ 9日(日本時間10日午前7時8分試合開始、ドジャースタジアム)

メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは9日(日本時間10日)、フィリーズとホームで地区シリーズ第4戦に臨み、大谷翔平選手(31)は「1番DH」で先発出場。4打数ノーヒットに終わったが、ドジャースは延長11回サヨナラ勝ちで総力戦を制し、3勝1敗で地区シリーズ突破を決めた。

ナ・リーグ東地区優勝のフィリーズと3戦先勝の「地区シリーズ」を争うドジャースは、4日の第1戦で5-3と逆転勝ち。6日の第2戦でも大谷のタイムリーなどで4点を奪ったドジャースが反撃をしのいで4-3で勝利。佐々木朗希投手(23)が2試合連続のセーブをマークするなど敵地で連勝し突破に王手をかけたが、ホームに戻った8日の第3戦ではシュワーバーの2本のホームランなどで山本由伸投手(27)やカーショーらドジャース投手陣から8点を奪ったフィリーズが勝利していた。

ドジャースの先発は今季4勝3敗・防御率3.19、4日の第1戦でリリーフ登板しホールドを記録したグラスノー投手。一方のフィリーズは今季13勝5敗・防御率2.50、第1戦で6回途中2失点と好投した左腕・サンチェス投手が先発した。

大谷は1回裏の第1打席、初球の内角シンカーを打ち損じてサードフライ。

3回裏2死1塁で大谷の第2打席、カウント0-1で2球目の内角シンカーを打ってサードへのゴロとなったが、三塁手のエラーで出塁。2死1、3塁となったが、2番ムーキー・ベッツがファーストゴロに倒れて無得点。

6回裏の先頭で大谷の第3打席、カウント0-2で3球目の外角低めチェンジアップにタイミングをずらされてバットは空を切り三振。2番ベッツ、3番テオスカー・ヘルナンデスの連続安打で1死1、2塁となったが、得点には至らなかった。

両投手の投げ合いと好守で両チーム無得点のまま迎えた7回表、ドジャースはグラスノーから2番手シーハンに継投。1死1塁から8番カステラノスが三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち、フィリーズが1点を先制した。

7回裏、ドジャースは四球とヒットで1死1、2塁のチャンスを作ると、フィリーズは好投を続けたサンチェスからクローザーのデュランに交代。2死2、3塁となって大谷の第4打席は申告敬遠。2死満塁となって2番ベッツが押し出しの四球を選び、1-1の同点に追いつく。

8回表、ドジャースは3番手で佐々木朗希投手(23)を投入。2番シュワーバーをライトフライ、3番ハーバーをサードフライ、4番ボームをセカンドゴロと、中軸を三者凡退に打ち取った。投球間にはスタンドの大観衆から「ロウキ!ロウキ!」の大コールが起きた。

佐々木は9回表も5番マーシュをセカンドゴロ、6番リアルミュートを三振、7番ケプラーをサードフライとまたも三者凡退に抑えた。

1-1の同点のまま延長に入り、佐々木が10回表も続投。8番カステラノスをサードゴロ、9番ストットを三振、1番ターナーをライトライナーに打ち取り、3イニング打者9人を完璧に抑えた。

10回裏の先頭で大谷の第5打席は、この回から登板した今季15勝のルサルドとの対戦。カウント0-2で3球目の外角低めスイーパーに手が出ず見逃し三振となった。

11回表を4番手ベシアが無失点で抑えたドジャースは11回裏、ルサルドを攻めて2死1、3塁と一打サヨナラの場面を作り、フィリーズは5番手カーカリングに継投。8番キケ・ヘルナンデスが四球を選んで2死満塁となり、9番パヘスの当たりはピッチャーへのゴロとなったが、投手カーカリングが一度はじいたボールをホームへ悪送球。3塁走者のキム・ヘソンがホームに生還し、ドジャースが2-1と劇的なサヨナラ勝ちを収めた。ネクストバッターズサークルにいた大谷はホームに還ったキムと笑顔で抱き合った。

ドジャースは対戦成績を3勝1敗として地区シリーズを突破。13日(日本時間14日)から始まるリーグ優勝決定シリーズへの進出を決めた。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

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