◆ナ・リーグ 地区シリーズ第3戦 ロサンゼルス・ドジャース2-8フィラデルフィア・フィリーズ 8日(日本時間9日午前10時8分試合開始、ドジャースタジアム)
メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは8日(日本時間9日)、フィリーズとホームに戻って地区シリーズ第3戦に臨み、大谷翔平選手(31)は「1番DH」で先発出場。5打数無安打だった。
ワイルドカードシリーズでレッズに2連勝し、ナ・リーグ東地区優勝のフィリーズと3戦先勝の「地区シリーズ」を争うドジャースは、4日の第1戦で5-3と逆転勝ち。「1番投手・DH」で先発した大谷は6回3失点、9奪三振で勝利投手となり、2点差の9回に登板した佐々木朗希投手(23)が無失点に抑えてメジャー初セーブをマークした。大谷の打撃成績は4打数無安打1四球、三振4だった。
6日の第2戦でも大谷のタイムリーなどで4点を奪ったドジャースがフィリーズの反撃をしのいで4-3で勝利。9回2死1、3塁のピンチで登板し、打者1人を打ち取って試合を締めた佐々木に2試合連続のセーブがついている。
ドジャースの先発は今季12勝8敗・防御率2.49、1日のワイルドカードシリーズでレッズを相手に7回途中2失点で勝利投手となっていた山本由伸投手(27)。一方のフィリーズは今季5勝10敗・防御率6.01のノラ投手が先発した。
大谷は1回裏の第1打席、カウント1-2で4球目の内寄り低めナックルカーブを打ち上げてレフトフライ。
フィリーズは3回裏から今季12勝(8敗)の左腕スアレスが2番手で登板したが、この回先頭の9番エドマンがいきなり初球を打って左中間へソロホームランを放ち、ドジャースが1点を先制。続く1番大谷の第2打席は初球の内角シンカーを引っかけてファーストゴロに倒れた。
3回までノーヒットピッチングだった山本だが、4回表、先頭の2番シュワーバーにライトスタンドへ超特大の同点ソロホームランを浴びる。3番ハーパーのレフトへのヒットで無死1塁となり、4番ボームのセンター前ヒットで中堅手パヘスの悪送球の間にハーパーがホームに還り2-1と逆転。なおも無死3塁で5番マーシュがレフトへ犠牲フライを打って3-1とフィリーズがリードした。
山本は5回表に9番ストット、1番ターナーに連続安打を許し、無死1、2塁となったところで2番手バンダと交代し降板。4回0/3を投げて被安打6、被本塁打1、奪三振2、与四球1、失点3の成績だった。バンダはダブルスチールを許して無死2、3塁のピンチから2番シュワーバーを三振、3番ハーパーをライトフライに打ち取る。4番ボームは申告敬遠で2死満塁となったが、最後は5番マーシュから三振を奪ってこの回無失点で切り抜けた。
5回裏1死走者なしで大谷の第3打席、3-2フルカウントで6球目の低めスライダーにタイミングが合わず空振り三振に倒れた。
7回表、ドジャースは今季限りでの引退を表明しているカーショーが4番手で登板。1番ターナーにセンター前ヒット、2番シュワーバーに四球を許して無死1、2塁から2死1、3塁とピンチを迎えたが、5番マーシュをライトライナーに抑えて無失点で危機を脱した。
7回裏2死走者なしで大谷の第4打席、カウント1-1から3球目の内角シンカーを打って左中間への大きな当たりとなったが、左翼手がフェンス手前でキャッチしレフトフライに倒れた。
8回表もカーショーが続投したが、先頭の6番リアルミュートに左中間スタンドへの一発を浴びてフィリーズのリードは3点に。四球とエラー、犠打で1死2、3塁となり、1番ターナーがライトへ2点タイムリーを打って6-1。なおも1死1塁で2番シュワーバーにこの日2本目となるライトへのツーランホームランが飛び出し、フィリーズが8-1と大きくリードを広げた。
9回裏2死1、3塁で9番エドマンがレフト前へタイムリーを打ってドジャースが1点を返し、なおも2死1、3塁で迎えた大谷の第5打席はフィリーズ5番手バンクスとの対戦。初球を打ってライトフライに倒れてゲームセット。8-2でフィリーズが完勝を収め、山本が敗戦投手となった。大谷は5打数無安打、三振1の成績だった。
地区シリーズ2勝1敗となったドジャースは、9日(日本時間10日)の第4戦で勝てばリーグ優勝決定シリーズに進出する。