東京・新橋駅前のSL広場で、10月9日から始まった「ふくしまの酒まつり」は、福島県内52の酒蔵が集結し、93銘柄もの日本酒を提供する一大イベントだ。
全国新酒鑑評会で金賞受賞数が日本一となった福島県の銘酒たちをぜひ味わって。
■93銘柄が集う酒の祭典
会場は平日にもかかわらず多くの人で賑わい、日本酒ファンの熱気に包まれていた。テーブルの周りには、思い思いに酒を楽しむ人々の姿が。日本酒を片手に会話を弾ませる姿からは、福島の酒文化の豊かさを実感できる。
「会津娘、おいしいですね」と語るのは、先輩に誘われて初めて参加したという男性だ。「メロンの味がして、おいしいです。この気候だし、日本酒本当においしいですね」と満足げに語った。
■「ありがとう」と伝えて 8年
このイベントは今年で8回目を迎える。東日本大震災からの復興を支えてくれた人々への感謝の気持ちを、福島の誇る日本酒を通して伝えたいという思いから始まったもので、「ありがとう」の気持ちが込められている。
入場チケットは当日券2000円、おかわり券は1000円。チケットを購入すると、福島県産の食材を使った「特製ふくしまの肴BOX」も味わうことができる。これも福島からの「ありがとう」の気持ちが詰まった特別なおもてなしだ。
「ふくしまの酒まつり」は単なる試飲イベントではない。会場ではフラガールによる華やかなショーも行われ、来場者の目を楽しませた。
■各蔵自慢の酒が一堂に
会場で出展している末廣酒造の古田さんは「毎年、この新橋のSL広場が恒例となっており、常連の方をはじめ、たくさんの方にご来場いただいて、今年も大変盛り上がっております」と話す。
「福島の日本酒の魅力は?」という問いに対しては、「たくさんの酒蔵がここ新橋に集結しており、各蔵の自慢のお酒を持ってきております。そういったお酒をたくさんの方に飲んでいただけたらと思っております」と熱意を込めて語った。
実際に、古田さんからいただいた「秋限定の秋上がり」は、「軽やかな口当たりと、さっぱりした風味がたまらない」と評される逸品だ。新橋で味わう福島の酒は、会場の賑わいもあいまって特別な美味しさを感じさせる。
■ 周辺飲食店でも福島の酒を満喫
「ふくしまの酒まつり」の開催期間は10月9日と10日の2日間、午後3時から午後8時まで。イベント会場だけでなく、10月6日から10日までの期間中は周辺の飲食店41店舗でも、ふくしまの酒が特別価格で提供されている。
福島が誇る日本一の酒と料理を楽しめる絶好の機会だ。
東京・新橋駅西口SL広場で開催されるこの祭典は、明日10日(金)までとなっている。福島の酒文化と食の豊かさを体験できる「ふくしまの酒まつり」は、日本酒好きなら見逃せないイベントだ。