猛スピードでかわし!山道を駆け上がる!福島県福島市の機動センターで行なわれているのは大会を目指した福島県警白バイ隊による猛特訓だ。
キャプテンを務める隊員歴7年・阿部慎太郎巡査長が挑むのは…この山!「高いステア(段差)とかもあって、乗り越えるのに筋力使ったりとか体幹も鍛えてないと結構大変な競技になってます」と話す交通機動隊・阿部巡査長。
■ラストチャンスに挑む阿部巡査長
「トライアル走行操縦競技」という種目で、路面の状況を確認した瞬時の判断やバランスを崩さない筋力、高い運転技術などが問われる難易度の高い競技だ。大会は1人2回までしか出場できないため、阿部さんにとっては今年がラストチャンス、優勝を目指す。
「最後の大会で悔いが残らないように、精一杯自分が今までやってきたこと成果を十分に発揮できればと思います」と阿部巡査長は意気込む。
■女性として13年ぶりに全国大会へ
そして、女性としては13年ぶりに全国大会に挑むのは、黒羽愛梨巡査。黒羽さん、実は…「さて後半からレースを先導する白バイ隊スノーラビッツのお二人が変わっています。センターライン側が猪又愛梨巡査・白バイ歴2年です」
結婚前の黒羽さんは最後の大会となった2024年の東日本女子駅伝でランナーを先導する大役を務めた。黒羽さんは「伝統ある東日本女子駅伝の最後の年、少し寂しい気持ちもあったんですけど、その最後の先導ができたのがすごく思い出に残ってます」と話す。
■スラローム競技に挑む
黒羽さんが出場するのは「スラローム競技」曲線コースをいかに速く・正確に走れるかを競う。「(女性として)13年ぶりに大会に出るってことで、今後白バイを希望する女性隊員が多く入ってきて、全国大会に出れる技術を身に着ける人が増えていったらいいなって思っています」と話した。
交通事故の根絶を目指し”運転技術向上”のための訓練を続ける白バイ隊。精鋭が集う全国大会は、10月11日から茨城県ひたちなか市で開催される。