殺人事件で娘を亡くした男性がこのほど佐賀市の刑務所を訪れ、受刑者に悲しみや無念さ夢を持つことの大切さなどを訴えました。

【福島敏廣さん】
「あなたが証明してください。人は変われると。夢は持てると。そしてあなた自身の再生をここから、そして自分に恥じない人生を切り開いてください。」

佐賀少年刑務所では被害者の悲しみを理解し、再犯防止につなげようと被害者遺族を招いて講話を開いています。
この日は、当時23歳の娘を殺人事件で亡くした福島敏廣さんが訪れ、受刑者440人を前に遺族の悲しみや無念さ、夢を持つことの大切さなどを訴えました。

【受刑者】
「自分にも被害者がいるんですけど、時間がたっても事件のことを忘れられないというのは頭の中にはあったんですけど、話を聞いて、改めて痛感しました。」
【受刑者】
「まず率直に、きついですよね。正直逃げ出したい。でもここで逃げたら昔の自分に戻ってしまう。いろんなものを背負いながら聞いていました」

佐賀少年刑務所には性犯罪や覚せい剤、詐欺、窃盗などを犯した、主に初犯の受刑者約500人が入所しています。

サガテレビ
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