春高バレー県代表決定戦の注目校紹介の3回目は東海大山形・女子。春の県高校総体後にたった1人となった3年生の最後の大会を、後輩たちが全員でサポートし勝利を目指す。

4年連続・4回目の出場となる東海大山形女子バレーボール部。
高い身長の選手は多くないが、“速攻”を武器に地区予選を勝ち抜いた。

その中心を担うのが、2人のミドルブロッカー。
2年生の岸樹里選手は、低く早いトスにも対応できる切れのあるスピードが持ち味。

(ミドルブロッカー165センチ・2年生・岸樹里選手)
「良いボールが入った時こそスパイクが決まるようにしっかりとボールを見て、空いているところに打てるようにしている。東海大山形ならではのBクイックを使い、いっぱい点を決めていきたい」

そしてもう1人、攻撃の鍵を握るのが1年生の日下部緋万里(ひまり)選手。
チーム最長身の170センチで、高い打点からのスパイクにブロックと攻守に欠かせない存在。

(ミドルブロッカー170センチ・1年生・日下部緋万里選手)
「身長がチームで1番高くて、自分が1番高いブロックを作れる。そこで相手に圧をかけて少しでも後衛が楽にプレーできるようにしたい」

1・2年生が中心のチームをまとめるのが、キャプテンでたった1人の3年生・吉田真央選手。

吉田選手は、2025年春に右足首をけがしてじん帯を損傷。
5月に行われた県高校総体のコートに立つことができなかった。

(セッター157センチ・3年生・吉田真央選手)
「3年生全員が高校総体で終わりとわかっていたので、最後に3年生と一緒に試合ができなくて、自分1人がベンチで応援しているだけでとても辛かった」

大会後には、3年生8人のうち7人が受験勉強に専念するため引退。
それでも、吉田選手は1人だけ残ることを決断した。

(吉田真央選手)
「けがで2つの大会を逃してしまったので、最後の大会に絶対に出て活躍して終わりたいと思って残った」

吉田選手の当時の様子を櫻井監督は次のように振り返る。

(櫻井孝司監督)
「ギブスをしても休まないで練習に来る。後輩たちに指示を出したり、自分がやれることを休まないで体育館に来てやっていて、大したものだなと思った」

長期のリハビリを乗り越えた吉田選手は、9月の予選に出場。
「県代表決定戦に連れていく」と、セッターとして後輩たちにトスを上げ続け出場権の獲得に貢献した。

(アウトサイドヒッター158センチ・2年生・熊谷紗依選手)
「最後は笑顔で終われるような楽しいプレーをしたい。(Q.誰のため?)真央先輩のために」

この楽しさを1試合でも多くかみしめたい。
バレーボールへの感謝を込めた最後の大会が始まる。

(吉田真央選手)
「全力で、集大成を見せられたらいい。3年生が自分1人で、一緒に最後までやってもらったので、笑顔で楽しく終わりたい」

東海大山形・女子は10月11日の初戦で羽黒と対戦する。

注目校紹介4回目は鶴岡高専・男子。

さくらんぼテレビ
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