大分県内の企業2社などが開発した観測衛星が、10月下旬に打ち上げられるのを前に8日関係者が佐藤知事を表敬訪問しました。

10月、宇宙に打ち上げられるのは観測衛星「てんこう2」です。

2018年に打ち上げが成功した「てんこう」に続いての挑戦で由布市のデンケンと大分市の江藤製作所が、日本大学の教授などとともに、共同で開発しました。

8日両社が県庁を訪れ佐藤知事に「てんこう2」のプロジェクトなどについて説明しました。

「てんこう2」は地球一周をおよそ90分の速さで移動。板状の樹脂が太陽光や紫外線でどの程度劣化するかを調べます。

また放射線の量や強さを測定したり地球の様子を撮影して、アマチュア無線の技術を使って地上に送るということです。

今回、デンケンは衛星を制御する基盤を、江藤製作所は本体の外側の部分を開発しました。

◆デンケン 石井源太社長
「地方の企業でも高い技術を持っていれば宇宙に向けた挑戦が出来る。科学技術などにみんなが興味をもってもらえる取り組みになれば」

「てんこう2」が調べたデータは将来、月や惑星の探索にも活用されるということです。

てんこう2は10月21日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

テレビ大分
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