台風22号が最接近する可能性のある八丈島の今の様子です。
暴風と波浪の特別警報が八丈島と青ヶ島に出ています。

今後の天気について、矢澤剛気象予報士に聞きます。

台風の進路図を見ていきますが、このあと非常に強い勢力を保ったまま八丈島付近、伊豆諸島付近を9日の午前中にかけて通過していく予想で、9日の朝にかけてがこのあとピークとなりそうです。

雨と風の予想で詳しく見ていきます。

このあと8日午後5時から動かしていくと、夜遅くになると本体の雨雲がかかり始めて、風もかなり強まってきます。
8日夜からがピークとなり、9日の明け方から朝、台風の中心がほぼ八丈島に位置するような形になり、最も発達した積乱雲がかかるようになります。

9日午後になるとだんだん東へ離れていきますが、そのあとも吹き返しの北風は強いため、警戒が必要となります。

最接近する八丈島などでは大雨の中、最大瞬間風速が70メートル吹く可能性があります。

実際に最大瞬間風速70メートル、それから300mmの雨も予想されていますが、どういった状況になるのか、再現CGをご覧いただきます。

南の島ということでヤシの木も生えていると思うんですが、大きくゆがんでくるくらいです。
そして、トラックもガタガタと揺れて、走行中でも倒れてしまうぐらいになりますし、家の外壁や屋根は次々と飛んできます。

そして、奥にある電柱も手前に向かって倒れてくるぐらいです。

こういった危険な状況になることが70メートルで、竜巻と同じくらいの強さだと思っていただいてもいいかもしれません。

過去に最大瞬間風速、1975年に67.8メートルというのがありましたが、それに匹敵、もしくは超えてくる可能性があります。

宮司愛海キャスター:
過去を振り返ると、それこそ2019年の台風15号では千葉の市原のゴルフ場の鉄柱が倒れるなど、最大瞬間風速57.5メートルを観測しましたが、今回考え得る被害にはどういうものがあるのでしょうか。

矢澤剛気象予報士:
トラックが横転したり電柱が倒れたり、あとは一部の住宅が倒壊するくらいの恐れもあるんですね。こういったことに警戒が必要となります。

青井実キャスター:
そういった中、備えですよね。普段と変わるのかということですけれども。

矢澤剛気象予報士:
より一層警戒していただきたいと思います。台風に慣れている地域の方々だと思うんですけども、なるべく窓のない頑丈な部屋の中に、それから植木鉢などは室内へ。停電対策として、スマホの充電ですとか、あとは先島諸島の方々はよくネットを庭やベランダに張るそうなんですね。窓が割れないように対策をなさるということなんですが、こういったことも必要になるかなと思います。

宮司愛海キャスター:
八丈島以降、関東、千葉とかそういった方々も心配ですけれども、その辺りはどうですか?

矢澤剛気象予報士:
関東も南部を中心に9日は北風が強まりますので、交通機関にも影響が出る恐れがありますのでお気を付けください。高潮の恐れもありますので、湾のある横浜などは注意が必要です。

命を守るために、早めに身の安全の確保をお願いします。