大雨で心配される1つが冠水した道路での車の水没。
日本自動車連盟・JAFが車の走行性能や安全性について検証した実験によると、ガソリン車・ハイブリッドカー・電気自動車ともに水深30cmの道路を通過することが出来ました。
ただ、ガソリン車では運転席の足元から水が入り込む結果に…。
さらに、水深60cmになるとガソリン車は通過できませんでした。
ハイブリッドカーや電気自動車は渡り切ることが出来ましたが、異常を示すランプが点灯しています。
JAF静岡支部の増田和英さん。
2025年8月、熊本での記録的大雨でJAFが被災した車の撤去や救急要請に対応するために派遣した特別支援隊の一員として活動しました。
増田さんは故障の目安となる高さが車の床下だといいます。
JAF静岡支部・増田和英さん:
床下には車を動かすのに重要な電気配線が多数張りめぐらされている。車の床の高さまで水が来てしまうと、車を動かす際に様々な不具合が生じるケースがある
また、もし車が冠水した道路で止まってしまった場合、さらに水位が高くなる可能性もあるため速やかに車の外へ出ることが最優先になるといいます。
JAF静岡支部・増田和英さん:
まず、窓が開くかどうかを確認してください。次にドアが開くかどうかを確認して、ドアが開けば速やかに車外へ避難をお願いします。それでも脱出が不可能な場合、用品店等で販売されている脱出用のハンマーでガラスを割って車外へ脱出を試みます
窓ガラスは中心付近だと力が分散してしまい割りやすいのは端の方。
加えて、脱出用ハンマーは運転席から手の届くところにおいておくことも重要だということです。
そして、なにより大切なのはハザードマップなどで自分の住んでいる場所やよく通る道など周辺のリスクを確認しておくことだといいます。
JAF静岡支部・増田和英さん:
どういった所が冠水しやすいか事前に把握しておいた方が良い。万が一、冠水が発生した場合は無理に走行せず、迂回できる状態であれば遠回りでも迂回して、まずは安全を第一に行動してもらいた
まだまだ続く台風シーズン。
自分や家族の命を守るとともに愛車を使い続けるためにも日頃の備えが重要です。