伊豆諸島で最大級の警戒が呼びかけられている台風22号は、静岡県内では8日夜から9日にかけて影響を受ける見通しです。竜巻の被災地では台風への備えが進められていました。
鈴木衣緒里 記者:
竜巻被害から1ヶ月以上経っている牧之原市細江地区ですが、今もなおブルーシートで屋根が覆われていて、足場が組まれている家が数多く見受けられます
台風15号に伴う国内最大級の竜巻で甚大な被害を受けた牧之原市。
被害の爪痕が残る中、再び近づく台風に住民からは不安の声が聞かれました。
住民:
全部開いてる窓をビニールシートで覆って、風が入らないようにした。今までは風通しをよくしていたが、台風が来るということで
住民:
見ての通り応急処置の状態なので台風に耐えれるかどうか
非常に強い台風22号は日本の南を1時間に約20kmの速さで北北東へ進んでいて静岡県内は8日夜から9日にかけ影響を受ける見込みです。
応急処置をした家で暮らす住民:
中に入ってみるとブルーシートが見えると思います
竜巻で屋根が飛ばされる被害に遭った男性。
ブルーシートで応急処置をした家で生活を続けています。
家は全壊と判定され、取り壊すため別の場所で暮らす準備を進めているといいます。
応急処置をした家で暮らす住民:
トタンがバタバタしていて近所迷惑になるので、のこぎりも使いバールで外して
竜巻を受け不安定な状態となっていたカーポートのトタンを7日に外しました。
再び近づく台風に不安が募ります。
応急処置をした家で暮らす住民:
台風が来なければ良い。夜、山が心配。木が倒れてきたり、土砂崩れになったりしたら2次災害になる
伊豆諸島で最大級の警戒が呼びかけれられている台風22号。
下田港では高波や強風の影響を受けにくい川の河口にある船着き場に船を避難させていました。
最大瞬間風速は陸上では伊豆で30m、中部・西部で25m、海上では伊豆で35m、中部・西部で30mと予想されています。
また、波の高さは3mから5mと各地でうねりを伴う見通しです。
ネクスコ中日本は高波の影響で、東名高速道路・下りの富士インターから清水ジャンクションの区間を通行止めにする可能性があると発表しています。
台風の進路などによっては暴風や警報級の高波となる可能性もあり、気象台は注意・警戒を呼びかけています。