高市総裁率いる自民党の新たな執行部が、野党各党に挨拶回りを行いました。
フジテレビ・木村大久記者が国会記者会館から中継でお伝えします。
自民党派閥の裏金事件に関与した議員の要職への起用に批判を強める立憲民主党に対し、高市氏は旧安倍派の幹部で政治資金の不記載があった萩生田幹事長代行を次のように紹介する一幕もありました。
立憲民主党・野田代表:
「傷物が1人」という紹介で萩生田さんを紹介されていました。そのうえで(高市総裁は)「全部1人1人自分で選んだ」と(言っていた)。麻生さんがどうのと言われているが、高市さんが自分で選んだ人たちだということを強調されていた。
立憲の野田代表が、これまで自民・公明・立憲3党が進めてきた「給付付き税額控除」などの協議を引き継ぐよう求めたところ、高市氏は前向きな考えを示したということです。
高市氏は日本維新の会や、連立相手として期待を寄せる国民民主党にも挨拶に回り、国民民主党は、いわゆる「年収の壁」の引き上げやガソリン税の暫定税率廃止に関する自民・公明・国民3党の幹事長合意を守るよう求めました。
国民民主党・玉木代表:
(高市総裁から)一言「御意」という言葉があったので、前向きにやってくれるんだろうと期待しています。
――今後の焦点は国会での首相指名選挙になると思われるが、野党の動きは?
立憲は国民民主に対し、野田代表への投票にはこだわらないと伝え、野党統一候補の擁立に向けた連携を呼びかけましたが、国民民主は慎重な姿勢を崩していません。
政府与党は、国会召集を再来週前半まで遅らせる方向で調整していて、各党の駆け引きが続きます。