カンボジアで特殊詐欺のかけ子をしたとして日本人29人が逮捕された事件で、愛知県警が、指示役とみられる中国人の夫婦を逮捕しました。
逮捕されたのは、埼玉県に住む中国籍の王少凡容疑者(33)と、妻のスン・ジアシュエン容疑者(22)です。
警察によりますと、2人は今年5月、カンボジアの拠点から警察官などになりすまして知多市の男性(48)にウソの電話をかけ、現金500万円をだまし取った疑いが持たれています。
2人は、拠点で「かけ子」をしたとして逮捕された19歳から52歳までの日本人の男女29人を管理していた指示役とみられています。
日本人29人は、詐欺のノルマが達成できない場合、ナイフで腕を切られるなど厳しく管理されていて、警察の調べに対して「自供すると組織から家族が襲われる」と黙秘する容疑者もいるということです。
警察は、2人の認否を明らかにしていませんが、中国マフィアと密接な関係があるとみて、実態解明を進めています。