4位に一貫田紗生。
去年の全日本ノービス7位の一貫田が今季ジュニアデビュー。
「優雅な曲が好きなので自分の気持ちを出したい」と滑ったショートは『幻想即興曲』。

今季から構成に入れて挑戦している3回転ルッツ3回転トーループのコンビネーションジャンプをショートで鮮やかに決めると1.18のGOE(出来栄え点)がついた。
続くフリーでも『BLACK SWAN』に乗せ、ほぼノーミスの演技を披露。
振付は宮原知子さん。「恥ずかしくてちゃんと踊れていなかったけど、『負けず嫌いな感じもするし、そんな気が弱そうに見えないからちゃんとやってほしい』って言われました」と振付時のエピソードを話した。
憧れの紀平梨花の映像を見ながらトリプルアクセルも練習しているという一貫田。西日本選手権へ向けて「ショート、フリーとともに自己ベストを出し、ノーミスの演技をしたい」と意気込んだ。

5位に河野莉々愛。
「去年から足のケガが長引いていて、今はジャンプの練習とかを始めたばかりですが、スケーティングやスピンなどは1試合1試合きちんと決められるようにやってきた。トリプルジャンプは決まらないところもありましたが、表現とかは自分なりによくできたと思います」と自身の演技を振り返った河野。
その言葉通り、フリーではスピンをすべてレベル4でそろえ、コレオシークエンスでもジュニア女子で唯一1点台の加点を引き出した。
プログラム構成の完成度、表現・演技、スケーティングの技術の項目で評価されるPCS(演技構成点)はショートもフリーも全体2位の高評価を得て、練習の成果を発揮した。

去年からの怪我の状況については「右足首を2カ所骨折して、今は1カ所治りましたが、もう1カ所がいろいろあって、もう完全に治ることはないと言われてしまって。それをどうやってして痛みを小さくできるかを考えて相談しながら練習しています」と話した。
西日本選手権へ向けて、「スピンやステップ、スケーティングは自分なりに完ぺきにできるようにしたいと思うし、ジャンプも今自分ができることは全部ちゃんとやっていいコンディションで迎えたい」と力強く語った。