高齢などのため自力で買い物に出かけることが難しい人たちを支援しようと、島根県江津市で、山間の地域から市街地に向かうバスツアーが10月6日に行われました。
江津市の山間にある桜江町川戸地区。
次々とお年寄りがバスに乗りこんでいきます。
まず向かったのは、約20キロ離れた市の中心部にあるホームセンターです。
高齢や車などの移動の足がないなどの理由で、日常の買い物が不便になっている人たちを支援しようと、市の社会福祉協議会が企画した『買い物バスツアー』です。
参加したのは、地域に住む60代から90代の9人。
ホームセンターでは、野菜の種や、日用雑貨などを買い求めました。
続いて訪れたのは、お隣りのスーパー。
参加者:
「お肉と大根をたいてもおいしいよ」
参加者:
「おいしそうじゃん。これ全部だと多いけん」
あれこれ話をしながら品定めです。
参加者:
「よかった、楽しかった。品物が色々あって」
参加者:
「みなさんと買い物できるのがよかった。ふつうはひとりで買い物するので、そういうところでちょっと話しました」
買い物にでかけてご近所同士が一緒になるのは久しぶりのこと。
日常の買い物ですが、皆さん、ちょっと楽しそうです。
江津市の山間、江の川を望む川戸地区は、人口500人余り。
このうち半数近くが65歳以上で、高齢化率は46.3%、県の平均を上回っています。
こうしたなか、一人暮らしの高齢者世帯も増加、歩いて行ける買い物の場も少なく?なり、こうした買い物支援が欠かせないといいます。
ツアーの締めくくりは、2025年にリニューアルした道の駅。
買い物の合間に一息、ランチを楽しみました。
江津市社会福祉協議会川戸支会・今田隆文会長:
「ミニ旅行みたいな感じで、いい取り組みができたと思っている。みなさんが少しでも喜んでいただけるようなことにつなげていければなと思っている」
協議会では今後、アンケートを行うなどして参加者の意見を聞いた上で、2026年度以降もこうした買い物支援を続けたいとしています。